大型トラックで長距離の運行をしている方は、ほとんどがトラックで車中泊をしていることかと思います。
その中には1週間に1日、2日しか家に帰ることがないという方も少なくないでしょう。
当然、自宅で寝るよりもトラックで寝るほうが多くなるし、トラックの中での生活の時間が一番長くなるなんてこともあるのではないでしょうか。
そんなトラックドライバーにとってトラックでの睡眠は非常に重要なものとなってきます。
トラックでの睡眠環境が良くないと睡眠不足や疲労の蓄積などで日常生活や仕事に影響も出てきますし、運転にまで支障をきたしてしまうと最悪な事態にもなりかねません。
トラックで寝ることの多いトラックドライバーは睡眠のグッズにおいては絶対にケチるべきではありません!
ぼくは過去に一度、高速道路でトラック運行中に居眠り運転で事故を起こしてしまったことがあります。
幸いなことに他の車両を巻き込むことなく、ガードレールに接触してしまっただけで済んだのですが、それ以来、睡眠には特に気をつけるようになりました。
一歩間違えれば人生が変わっていたかもしれません。
少しでも居眠り運転の危険を減らすことができるのであれば、そこは絶対にお金を惜しむべきところではないと痛いほど思い知りました。
ここでは、そんなぼくが使用して実際に効果を実感しているオススメのマットレスを紹介したいと思います。
オンリースタイル 車中泊マット
“オンリースタイル 車中泊マット”は最高で厚さ10cmにもなる、高密度ウレタンフォームを使用した裏表でオールシーズン使用可能なマットレスになります。
持ち車とかが特に決まっていないような、乗るトラックがころころと変わる方にもうれしいコンパクトに収納して持ち運びが可能なマットレスです。
個人的オススメポイント
- 夏場にエンジンの熱気があまり気にならない
- 起床時に体が痛くない
詳しく説明します。
ぼくがこのマットレスで一番オススメしたいところは夏場に使用する場合です。
トラックに乗っている方なら夏場にエンジンをかけて寝ていると寝台部が熱くなってくることを一度は経験しているのではないでしょうか。
これはキャビンの下にエンジンがある以上、どうしようもないことですよね。
かといって、エンジンをかけずにエアコンなしで寝るのは近年の夏場においては、かなりリスクの高いことです。
このマットレスを使用した場合は、マットレスの厚さと空気による断熱効果で熱がこもりにくい上に、表面の素材がサラサラで冷たいので夏場での睡眠が非常に快適になります。
あと、腰痛持ちの方にも非常にオススメです。
ぼくはヘルニアを患ってから15年以上になりますが、柔らかいマットで寝ると起床時にとんでもなく腰が痛くなります。
柔らかいマットだと腰が沈み込むのが良くないのです。
一般的に腰痛持ちの方には高反発のマットレスが良いとされています。
このマットレスなら空気を多く入れることで硬さを調整できるので、高反発マットレスのように、沈み込まないけれど、しっかりと体を支えてくれて寝心地が良いというマットレスを再現することができます。
車中泊マットの特徴
ぼくの愛用しているオススメの車中泊マットですが当然、良いところと悪いところがあります。
わかりやすいように箇条書きにしてまとめてみたいと思います。
良いところ
- 寝心地がとても良い
- 空気を入れる量でマットの張り具合を調整できる
- エンジンかけているときにマットに熱がこもらない
- シーズンに合わせて裏表で使い分けられる素材
- コンパクトに収納でき持ち運びがしやすい
- シートなどの段差を気にすることなく敷くことができる
悪いところ
オススメのマットレスなので良いことばかり説明してきましたが、当然あまり良くないと思うところもあります。
実際に購入を考えている方は良いところよりも、むしろ悪いところのほうが気になるのではないでしょうか?
購入してみたはいいが、こんなはずではなかったというようなことはできる限り避けたいですからね。
ですので、ぼくが思いつく限りの悪いところも書いていきたいと思うので参考にしてみてください。
- 毎回違う車両で使用する場合は手間がかかる
- セットするには車両内ではスペースが狭い
- 10tでは問題なく使用できるが、4tだとやはり使い勝手が悪い
- マットを2つ連結させるためのマジックテープが内装の布などにくっつく
- どのように洗うのが最適か正解がわからない
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車中泊マットの使用例・使用感
ぼくの会社で使用しているトラックで乗ったときの使用感をできる限り伝えていきたいと思います。
残念ながら、ぼくの会社では三菱ふそうのトラックがないため伝えることができませんが、ほかの車両での画像や商品のサイズなどを参考に判断していただけると幸いです。
中にはキャビンの上部に寝台がついている車両がありますが、その場合は当然、十分な広さがあるため問題なく仕様できます。
いすゞ ギガ(10t)
ぼくがメインで使用している車両になります。
サイズは基本的に問題ありませんが、ギガの寝台部は端が少し狭くなっているので完全にフィットするといった感じではありません。
ぼくが使用するときは上の画像の様に助手席のシートは倒して使用しています。
シートを倒さずに使用した場合はこのように端っこだけ折り曲げる形になります。
端のへこんでる部分の約10cmほどだけ、狭くて完全にハマらないです。
運転席側です。
こちらも端っこの10cmほどだけ折れ曲がります。
シートを前にずらすとかなり余裕ができます。
ぼくとしてはカーテンがついている車両ならばシートを倒して使用するのがオススメです。
開放感があって広々とくつろぐことができるので良いと思います。
いすゞ フォワード(4tスリム)
いすゞの4tスリムで使用した場合です。
使用するにはシートを倒す必要があります。
スリムタイプのキャビンですが、長さはぴったりとハマる感じです。
端が少し折れて、使用するには少し狭くは感じますが寝るにはまったく問題はありません。
ただ、シートを倒す必要があるのでカーテンがない車両だと電灯などの光を遮ることができないのが辛いところです。
日野 レンジャー(4tワイド)
日野の4tワイドのキャビンで使用した場合です。
使用するにはシートを倒す必要があります。
使用するには少し狭くは感じますが寝るにはまったく問題はありません。
こちらもシートを倒す必要があるのでカーテンがない車両だと電灯などの光を遮ることができないので注意してください。
セットの仕方
まず、マットの端のバルブを片方だけ引っ張って開きます。
基本的にはバルブを開いて5分ほど放置しているだけで、通常の状態までは膨らみます。
それ以上に硬くしたい方はもう少し空気を入れる必要があります。
空気の入れ方は画像のような収納の袋を使う方法と口で吹き込み入れる方法があります。
肺活量に自信がある方以外は基本的に収納袋を使用する方法をオススメします。
もし急ぎでゼロから空気を入れるとしても好みによりますが、だいたい3~4回ほどで空気がいっぱいになります。
以上で完成です。めちゃくちゃ簡単です。
トラックなどの車両内でするには少し狭いので、できるのであれば外の広いところで膨らませてから車内に持ち込む方がいいですね。
空気の抜き方
まず、マットの端のバルブを両方とも引っ張って開きます。
最初は2つに折り曲げてゆっくりと空気を抜いていきます。
次に4つに折り曲げ、ゆっくりと空気を抜いていきます。
上に乗って体重をかけると空気を抜きやすいです。
最後は端からくるくると巻いて空気を抜いていきます。
1回で全部抜ききるのは難しいので2回か3回同じように繰り返します。
収納できるサイズまで空気が抜けたらベルトで固定します。
これで空気を抜いて収納までが完了です。
最初は時間がかかるかと思いますが、慣れてくると簡単にできるようになってきます。
まとめ
以上、“オンリースタイル 車中泊マット”を説明してきました。
「無いと困る」というような、必ずしも必要なものというわけではありませんが、トラック運行において睡眠の質を上げたいという方にはぜひともオススメしたい商品です。
もし、睡眠に少しでも不安があるのならば、マットレスや枕などの寝具を良いものに変えてみてください。
ぐっすりと眠れて運転への不安が消えるだけではなく、運転以外のすべてに対してパフォーマンスが上がるはずです。
\トラックでの最高の睡眠をあなたに/
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