【睡眠の重要性】トラックドライバーにとって睡眠不足は最大の敵

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ここではトラックドライバーのトラック運行における睡眠の重要性を説明しています。

寝不足での運行の危険性や睡眠に関わってくる睡眠環境、食事、入浴などさまざまな観点から見ていきたいと思います。

ぼくも過去に一度、高速道路を走行中に居眠り運転をしてしまい事故を起こしてしまったことがあります。

幸いにも単独での事故でガードレールに接触するだけで済みましたが、反対に寄っていってたら大惨事となるようなものでした。

当然、意識がないわけなのでたまたま運が良かっただけです。

原因は当日の起床が早く十分に睡眠がとれていなかったことです。夜の運行までの間に何度か仮眠はしたのですが、十分ではなかったようですね。

自分で大丈夫と思い込んでしまうことが一番怖いので、客観的に考えられるようになることも必要となります。

そんなぼくが絶対に言いたいことは『睡眠の管理はトラックドライバーにとって一番重要な仕事』と『寝具などの睡眠環境にはケチるな』です。

トラックドライバーにとっての睡眠の重要性

トラックドライバーは、長距離の運転をすることが多い職業です。運転中に眠気や集中力の低下を感じると、事故のリスクが高まります。そのため、トラックドライバーにとっては、十分な睡眠をとることが非常に重要となってきます。

睡眠は、体や脳の疲労を回復させるだけでなく、記憶や学習能力、判断力などの認知機能にも影響します。睡眠不足になると、これらの機能が低下し、運転能力にも悪影響を及ぼします。また、睡眠不足は、心臓病や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなります。

寝不足1

トラックドライバーは、仕事の都合上、不規則な睡眠時間や環境になりがちです。昼間に走行することもあれば夜間に走行することもあります。しかし、できるだけ一定のリズムで睡眠をとることが望ましいです。できうる範囲で最大限に睡眠の質を高めるためにも、以下のことに注意しましょう。

  • 運転前には、少なくとも7時間以上の睡眠をとること
  • 運転中に眠気を感じたら、すぐに休憩をとり、必要なら仮眠をすること
  • カフェインやアルコールなどの刺激物は、睡眠の妨げになるので控えること
  • 睡眠時には、暗くて静かで快適な場所を選ぶこと
  • スマートフォンやテレビなどの画面から目を離し、リラックスできる音楽や読書などをすること

トラックドライバーは、社会に欠かせない役割を担っています。そのためには、自分の健康や安全を守ることが大切です。睡眠は、トラックドライバーのパフォーマンスや生活の質に直結する要素です。睡眠の重要性を認識し、適切な睡眠習慣を身につけましょう。

トラックでの睡眠環境

トラックドライバーは、荷主や配送先の都合によって、トラックの中で寝ることが多くなります。トラックの中では、外の騒音や気温の変化、狭い空間や硬い寝具など、快適な睡眠を妨げる要素が多くあります。そこで、トラックの中で快適に睡眠をとるためには、どのような工夫が必要でしょうか?

まず、トラックの中で寝る場合は、安全な場所を選ぶことが大切です。高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、一般道路の道の駅やコンビニの駐車場などがおすすめです。これらの場所では、防犯カメラがある場合が多く、万が一の事態にも対応しやすいです。また、他のトラックと一緒に停めることで、相互に見守り合うこともできます。

次に、トラックの中で寝る場合は、快適な温度を保つことが大切です。夏は暑くて冬は寒くて寝苦しいことが多いですが、エアコンやヒーターをつけっぱなしにすると燃費が悪くなったり二酸化炭素中毒になったりする危険があります。そこで、季節に合わせて防寒具や扇風機などを用意したり、窓を少し開けて換気したりすることがおすすめです。

また、トラックの中で寝る場合は、快適な寝具を用意することも重要です。長距離を走るトラックはだいたいが寝台のある大型トラックか4tトラックかと思いますが、やはり家の快適な寝具で寝る場合と比べると体への負担は大きいでしょう。そこで、マットレスや枕、毛布などできるだけ自分に合った寝具を用意して寝ることがおすすめです。これらの寝具は折り畳んだり収納したりできるものを選ぶと便利です。

個人差はあると思いますが1週間のうちでトラックの中での生活が1番長いなんて方も少なくないのではないでしょうか。

そんなトラックドライバーにとってトラックでの睡眠環境は1番重視するべきことと言っても過言ではありません。

もちろん、快眠するための寝具もとても重要な要素と言えます。

睡眠不足による運転への影響

トラックドライバーは、長距離や夜間の運転を行うことが多く、睡眠不足になりやすい職業です。睡眠不足は、集中力や判断力を低下させ、居眠り運転や事故のリスクを高めます。実際に、交通事故の約20%が居眠り運転によるものと推定されています。

睡眠不足は、お酒よりも怖いと言われるほどです。一晩の睡眠時間を5時間に制限した場合、眠気が強くなり車線を外れやすくなることが研究でも明らかになっています。また、睡眠時間が6時間未満の者では7時間の者と比べて居眠り運転の頻度が高いことも分かっています。

そこで、国土交通省は、2018年6月から睡眠不足に起因する事故防止対策を強化しました。トラック運送事業者は、乗務員を乗務させる前に点呼を行い、睡眠不足により安全な運転ができないおそれがないかを確認することが義務付けられました。また、乗務員は、睡眠不足により安全な運転ができないおそれがあるときは、その旨を事業者に申し出ることが求められました。

トラックドライバーは、自分の体調や睡眠状況を把握し、安全運転・健康運転のために良質な睡眠を確保することが大切です。一般的には、6~7時間の連続した睡眠が推奨されています。また、休息期間中はアルコールやカフェインの摂取を控えることや、日光を浴びることで体内時計を整えることも効果的です。

トラック運転手は社会の重要な役割を担っています。睡眠不足による事故を防ぐためにも、自分自身の健康管理に日々気を付けるように心がけましょう。

日中の急な眠気

トラックに限った話しではありませんが、日中に運転していると眠気に襲われるといった経験は誰しもがあるのではないでしょうか。

しかし、十分な睡眠をとっているはずなのに頻繁に起きるようならば睡眠時無呼吸症候群の可能性も少し考えたほうがよいかもしれません。

寝不足2

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が何度も止まる病気です。この病気は、昼間の眠気や集中力の低下、高血圧や心臓病などの合併症を引き起こす可能性があります。また、運転にも大きな影響を与えることが知られています。

睡眠時無呼吸症候群の患者は、運転中に眠気に襲われるリスクが高くなります。実際、睡眠時無呼吸症候群の患者は、一般人に比べて交通事故の発生率が2倍から3倍高いという報告があります。また、睡眠時無呼吸症候群の患者は、事故の重症度も高くなる傾向があります。

睡眠時無呼吸症候群の運転への影響を減らすためには、まずは正しい診断と治療が必要です。睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状が少ないことも多いので、家族や友人からの指摘にも注意してください。また、睡眠時無呼吸症候群の治療法として一般的なCPAP(連続陽圧呼吸器)を使用することで、昼間の眠気や運転能力が改善されることが多くの研究で示されています。

睡眠時無呼吸症候群は、運転における重大な危険因子です。自分や他人の安全のためにも、睡眠時無呼吸症候群の可能性がある場合は、早めに医師に相談しましょう。

前日のアルコール

アルコールは体内に入ると、肝臓で分解されますが、その速度は個人差があります。

一般的には、1時間に約10mlのアルコールが分解されると言われています。しかし、前日に大量に飲酒した場合、翌日になってもアルコールが完全に分解されていない可能性があります。

このような状態で運転すると、反応速度や判断力が低下し、事故のリスクが高まります。

アルコールの運転への影響を測定する方法として、呼気中のアルコール濃度を調べるブレステストがあります。

日本では、呼気中のアルコール濃度が0.15mg/L以上の場合、酒気帯び運転として処罰されます。また、0.25mg/L以上の場合は、酒酔い運転として重罪になります。前日に飲酒した場合、翌日にブレステストを受けると、意外と高い数値が出ることがあります。

例えば、前日の夜にビール500mlと日本酒180mlを飲んだ場合、翌朝8時にブレステストを受けると、呼気中のアルコール濃度は約0.1mg/Lになります。これは法律上は問題ありませんが、運転能力に影響を与える可能性は否定できません。

前日のアルコールの運転への影響を防ぐためには、どうすればよいでしょうか。

まず、飲酒量を控えることが重要です。一晩で消費するアルコール量は20g以下にすると良いでしょう。これはビール中ジョッキ1杯か日本酒一合程度です。また、飲酒後は十分な睡眠をとることも大切です。

睡眠不足はアルコールの分解を遅らせるだけでなく、集中力や注意力も低下させます。最後に、翌日に運転する予定がある場合は、ブレステスト器を用意しておくことをおすすめします。自分の呼気中のアルコール濃度を確認することで、安全な運転をサポートできます。

前日のアルコールの運転への影響は、見過ごせない問題です。自分や他人の命を守るためにも、飲酒後の運転は絶対に避けましょう。

また、アルコールを摂取した時の睡眠は眠りには入りやすいですが、実は睡眠が浅くなりがちで質も良くないと言われています。

筋弛緩効果でイビキもかきやすくなり、気道が塞がれて一時的に呼吸ができなくなる場合もあります。前述した睡眠時無呼吸症候群と同じで運転中に急な眠気に襲われる危険性も考えられます。

休みの前日以外は過度のアルコールの摂取は控えるようにしましょう。

十分な睡眠時間

トラック運行における十分な睡眠時間は、安全運転と健康維持のために重要な要素です。

睡眠不足は、集中力や判断力の低下、居眠り運転などの事故の原因になるだけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高めます。

そこで、トラック運行における十分な睡眠時間の確保方法とその効果について紹介します。

まず、トラック運行における十分な睡眠時間とは、一般的には7時間から8時間と言われています。しかし、個人差や体調によっても変わりますので、自分に合った睡眠時間を見つけることが大切です。

また、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も重要です。睡眠の質を高めるためには、以下のことに注意しましょう。

  • 運転前にはカフェインやアルコールなどの刺激物を控える
  • 運転中には水分補給やストレッチなどで体調を整える
  • 運転後には入浴やマッサージなどで疲労を回復する
  • 睡眠時には快適な温度や湿度、明るさや音などの環境を整える
  • 睡眠リズムをできるだけ一定に保つ

次に、トラック運行における十分な睡眠時間の確保方法としては、以下のことが挙げられます。

  • 運行計画を立てる際には、休憩時間や休息時間を十分に確保する
  • 運行管理者と連絡を取り合って、睡眠状況や体調を報告する
  • 睡眠不足や眠気を感じたら、無理せずに休憩所やサービスエリアで休む
  • 睡眠不足が続く場合は、医師や専門機関に相談する

最後に、トラック運行における十分な睡眠時間の効果としては、以下のことが期待できます。

  • 集中力や判断力が向上し、事故の防止につながる
  • 疲労が軽減され、体調が改善される
  • 免疫力が高まり、感染症や生活習慣病の予防につながる
  • 気分が良くなり、仕事へのモチベーションが上がる

睡眠時以外の心がけ

食事

睡眠の質を上げるためには、生活習慣や環境を整えることが大切ですが、食事も重要なポイントです。

食事によって、睡眠に関係するホルモンや神経伝達物質の分泌や合成を促したり、腸内環境を整えたりすることができます。

今回は、睡眠の質を良くするためにおすすめの食べ物や食事のコツをご紹介します。

睡眠に良い栄養素と食べ物

睡眠に良い栄養素としては、以下の3つが挙げられます。

– トリプトファン
– GABA
– ビタミンB群

トリプトファンは、体内で合成できない必須アミノ酸で、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの原料になります。メラトニンは、体内時計を調整し、夜になると分泌されて眠気を誘います。トリプトファンは、大豆製品や乳製品、魚介類、果物類などに多く含まれます 。

GABAは、体内で合成できる非必須アミノ酸で、脳の興奮を鎮めてリラックス効果やストレス軽減効果をもたらします。GABAは、穀物類や野菜類、果物類、発酵食品などに多く含まれます 。

ビタミンB群は、セロトニンやメラトニンの合成に必要な補酵素として働きます。また、疲労回復や神経系の健康にも関係します。ビタミンB群は、肉類や乳製品、卵類、穀物類などに多く含まれます 。

睡眠に良い食事のコツ

睡眠は健康や美容に欠かせないものですが、食事にも睡眠の質に影響するものがあります。睡眠に良い食事のコツをご紹介します。

・夕食は寝る3時間前までに
夕食を寝る直前にとると、胃腸の働きが活発になり、消化不良や胃もたれを引き起こす可能性があります。また、血糖値や体温が上がり、眠りにくくなります。夕食は寝る3時間前までにとるようにしましょう。

・カフェインは控える
カフェインは興奮作用があり、体内に残る時間が長いので、眠る4時間前までに摂取するのをやめましょう。カフェインはコーヒーや紅茶だけでなく、チョコレートや栄養ドリンクなどにも含まれていますので注意が必要です。

・グリシンやトリプトファンを摂る
グリシンやトリプトファンはアミノ酸の一種で、睡眠のリズムを調整したり、メラトニンという睡眠ホルモンの原料となったりします。グリシンはエビやホタテなどの魚介類、トリプトファンは牛乳やチーズなどの乳製品、バナナやアボカドなどに多く含まれています。これらの食材を夕食や間食に取り入れると、睡眠の質が向上するかもしれません。

以上が睡眠に良い食事のコツです。睡眠は一日の疲れを癒すだけでなく、成長ホルモンや免疫力を高める効果もあります。食事を工夫して、快適な睡眠を目指しましょう。

入浴

睡眠の質を高めるためには、入浴がとても効果的です。しかし、いつどのように入浴するかによって、その効果は大きく変わります。ここでは、睡眠に良い入浴のコツを紹介します。

まず、入浴する時間は、就寝の2~3時間前が最適です。この時間帯に入浴すると、体温が上昇し、その後徐々に下がっていきます。この体温の変化が、睡眠を誘導するメラトニンというホルモンの分泌を促します。逆に、就寝直前に入浴すると、体温が高いままで眠りにつきにくくなります。

次に、入浴する温度は、40~42度が適切です。これ以上高い温度だと、血圧や心拍数が上昇し、リラックス効果が得られません。また、冷たい水でシャワーを浴びるのも避けましょう。冷水は交感神経を刺激し、覚醒効果があります。入浴後は、タオルで体を拭くだけでなく、手足の先までしっかり乾かすことも大切です。湿ったままだと、体温が下がりすぎて寒くなります。

最後に、入浴剤やアロマオイルなどを利用すると、さらにリラックス効果が高まります。特にラベンダーやカモミールなどの香りは、神経を落ち着かせて睡眠を促します。ただし、香りが強すぎると逆効果になることもあるので、適度な量を使用しましょう。

以上のコツを実践すれば、入浴は睡眠の質を向上させる最良の方法の一つとなります。ぜひ試してみてください。

興味のある方は、ぼくの愛読書である早坂 信哉先生の著書『最高の入浴法』を読んでみることをオススメします。

最高の入浴法1
最高の入浴法 見開き

目覚め時

トラックドライバーは、長時間の運転や荷物の積み下ろしで体力や精神力を消耗します。そのため、睡眠は仕事のパフォーマンスや安全運転にとって非常に重要です。

まず、目覚めたら自分の体調をチェックしましょう。睡眠不足や疲労が残っていると感じたら、無理に運転を始めないでください。適切な休息や仮眠をとることで、集中力や判断力を回復させることができます。

前述したように睡眠不足は事故の原因にもなります。居眠り運転は自分だけでなく他人の命にも関わる危険な行為です。睡眠はトラックドライバーの仕事において最優先すべきことです。

次に、目覚めたら水分補給をしましょう。長時間の運転で水分が失われると、血液の流れが悪くなり、頭痛や倦怠感などの症状が出やすくなります。

また、水分不足は脳の働きを低下させ、注意力や反応速度を鈍らせます。水分補給はコーヒーやエナジードリンクではなく、水やお茶などの無糖飲料がおすすめです。コーヒーやエナジードリンクは一時的に目が覚める効果がありますが、カフェインや糖分の摂りすぎは逆効果になります。

最後に、目覚めたらストレッチをしましょう。トラックドライバーは長時間同じ姿勢で運転するため、筋肉や関節が凝り固まりやすくなります。その結果、肩こりや腰痛などの不快な症状が出たり、動作が鈍くなったりします。ストレッチは筋肉や関節をほぐし、血行を促進することで、体の不調を予防するだけでなく、気分もリフレッシュする効果があります。ストレッチは車内でも簡単にできるものが多いので、運転前に必ず行いましょう。

以上、トラックドライバーが目覚め時にこころがけるべきことを紹介しました。睡眠・水分補給・ストレッチはトラックドライバーの仕事に欠かせない基本です。これらを日々実践することで、ベストなパフォーマンスを発揮することができます。

そしてまた、良い睡眠へと続けていくことで毎日の良いリズムができあがっていくはずです。

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